『肌のバリアーを守り体を洗う』
体の洗い方として、どのように洗うのが一番良い方法だと言うことは一概に言えませんが、肌のバリアーを守りながら洗うということで、特に秋から冬にかけて気になる「カサカサ肌」になりにくい肌を保つことは可能です。
まず、ここでいう肌バリアーとは皮膚の表面を覆っている皮脂膜や角質細胞が、その奥の皮脂腺から分泌される脂が皮膚からはがれ落ちるのを防ぐことをいい、皮脂膜や角質細胞が守られることによって、うるおい肌を保つことができ、またカサつきからも肌を守ることができるのです。
もちろん肌バリアーの機能を保つためには、体の洗い方だけに気をつけていればいいということではありません。普段の食生活をはじめとしたライフスタイルであったり、ストレスであったりが原因で、肌バリアー機能が低下し、カサついた肌になってしまうこともあるのです。
『体の洗い方』
ポイントは「力をいれずに優しく洗う」です。 体を洗うときに、ゴシゴシと力を入れて洗うことで 汚れやアカを落そうと思っている、あなた。 それは肌に優しい洗い方だとは一概にいえないのではないでしょうか。
一般的にゴシゴシと力を入れて洗うことは、自ら肌バリアーをはがし、肌荒れやカサつきの手助けをしているようなものだと考えられています。
うるおいのある肌を保つポイントは「力をいれずに優しく洗う」です。イメージとしては、犬や猫の頭を優しくなでなでするような感じです。
また、体を洗うタオルにもいろいろな素材の物がありますが、ソフトな素材で泡立ちのよい物を選ぶのがよいでしょう。タオル素材としては絹繊維の物がよいといわれています。これは絹繊維が人の肌に近い組成をもっているので、刺激が少なく肌に優しいという理由からです。
最後に体に付いた石鹸を流すときですが、お湯の温度は37〜38℃がよいとされています。これは熱いお湯ですと肌バリアーがはがれてしまい、カサカサ肌になりやすくなってしますからです。
ですので湯船につかる際も、お湯の温度は37〜38℃がよいでしょう。
入浴後、体を拭くときは洗顔時と同様にやわらかいタオルでポンポンと軽く押すように体の水分を拭き取っていきましょう。
仕上げに保湿クリームなどを使って肌のうるおいを保つのも大変効果があると思いますので、ぜひ全身の保湿を行ってみてください。